福島・東京旅行記録_9月6日~9月10日②

 会津若松に着いたのは20時頃だった。そこで気づいたのは、まだ今日の宿を予約していなかったということだ。バスの中で済ませようと思っていたのだが、つい寝てしまってできていなかった。

 グーグルマップで検索をかけると3500円で泊まれる民宿がありそこに電話をかける。そうして泊めていただけることが決まった。駅前に銭湯と居酒屋があったのでそこで風呂と夕飯を済ませて民宿まで歩く。

 宿はおばあさんが一人で切り盛りしており、その日の宿泊者は俺一人だった。部屋は六畳ほどの和室にテレビ、机、ベッドが置いてある。

 特にすることもなかったのでさっさとベッドに入るが、ここでベッドが子供用であることに気付く。微妙に狭いベッドでこれじゃ機能の快活と同じじゃないかなどと思いながら眠りに着いた。

 3日目

 目が覚めたのは7時頃、別に急ぐわけでもなかったのでしばらくベッドでゴロゴロしてから支度に取り掛かった。ここで昨日スマホの充電を忘れていたことに気付き、充電器に繋ぐが50%しか充電できなかった。宿を出ようとおばあさんに挨拶をしたところ、おにぎりを作ったから食べていかないかと言われありがたく頂くことに。

 おにぎりを食べ終えると、おばあさんが頼みたいことがあるといったので聞いてみると携帯電話のメールに関する操作でわからないことがあるらしい。とりあえず携帯電話の画面をみせてもらい、問題のメールを読んでみると「このサイトにアクセスし、必要な手続きをすれば毎月30万円が手にはいります」みたいなどう見ても詐欺のそれだったのですぐにメールを削除し、こういうメールは絶対に開いてはいけないと説得してから宿を後にした。

 会津若松と言えば鶴ヶ城というイメージがあるので、まずは鶴ヶ城へ向かう。グーグルマップに従いバスに乗って30分足らずで着いた。入場料を支払い城内を見て回る。各階には会津藩に関する展示があり、それを観ながら登っていくと最上階からは会津若松を一望することができる。別に景色は大したことなかったが、展示はかなり充実していた。

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鶴ヶ城

 本殿は残っていないので、城だけ登ってしまえばあとは特に見どころは無い。茶室や庭園を適当に周って、修学旅行で来ているらしい中学生がうるさかったのでさっさと離れる。

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 敷地内には県立博物館もあるので一応そこも見にいく。古代から現代までの会津若松地域の歴史や自然がテーマの展示で、意外と面白かった。

 次は松平家の墓を見に行く。同じくバスで向かうが、修学旅行の中学生で満員だったのには閉口した。

 武家屋敷前のバス停で降り、そこからは歩く。グーグルマップの案内に従って歩いたのだが、おかしなルートを案内されたせいで急な山道を歩いてたどり着くことになってしまった。

 人は誰もおらず、一人で墓巡りをすることができた。森の中にたたずむ巨大な墓石や石碑にはなかなか神秘的な雰囲気があった。

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 墓を見たあとは、帰り道にある食事処で昼食をとる。このあたりの伝統的な食事を味わうことができたので良かった。味は普通。

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 武家屋敷は微妙に入場料が高いのと中学生が沢山いたのでスルーしてべつの場所に向かうが、バスを乗り違えて反対方向にいっていしまいスマホの充電も切れそうだったので快活に駆け込んで充電と休憩をした。

 その後駅まで歩き、電車で郡山へ向かう。泊まるのは駅前の自遊空間にした。自遊空間と同じビルにヨドバシカメラがあり、そこでスマホを購入。迷ったがHUAWEIのP30liteにした。

 少し離れた銭湯まで行って汗を流す。サウナが気持ちよかった。

福島・東京旅行記録_9月6日~9月10日

 大学生になって初めての夏休みを俺は無為に過ごしていた。授業もなくサークル活動もなく、かといって打ち込める趣味もないので毎日ネットサーフィンをしてはときどきバイトへ行くという終わった生活スタイルがすっかり板についてしまっていた。

 流石にこれは良くない、意識高い思考など微塵も持ち合わせてはいない俺だが若い貴重な時間を無駄にするのもいつか後悔の種になるであろうことは予想がつく。旅行にでも行けば、一応の思い出作りにはなるだろう。そんなことを考えて俺はバイトのシフトに5日間の休みを入れ、バスの予約を取った。

 行先は福島にした。これといって理由はないが、強いてあげるならyoutubeで見た福島県を訪れる旅行動画が印象に残っていたのがきっかけなのかもしれない。

準備

「備えよ常に」という格言をボーイスカウト時代に学んだが、それを忘れ去っていた俺は出発のギリギリに荷造りを終えた。28リットルのモンベル製アウトドアザックに五日分の着替え、スマホの充電器、ドライヤー、整髪料、文庫本を突っ込む。ドライヤーと整髪料は要らない気もしたが、東京の街をダサい髪型で歩くことに耐える自信がなかったので持って行った。PCは迷った挙句に置いていくことにした。文庫本は積んでいた井岡俊の刑事モノを一冊。

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荷物はこれだけ

出発、初日

家を出たのは七日の四時頃、駅に歩いて向かうと雨が降り出した。「ちくしょう、くそっ」などと悪態をつきながら駅までを走る。駅が近かったことと小雨だったおかげで大して濡れず、髪型も崩れずに済んだ。

 JR東海道線に乗り込み向かうのは静岡駅。その日は静岡に泊まり、翌日の朝バスで東京を経て福岡は会津若松に向かう予定だった。

 静岡駅に着いても雨は止んでいなかったので駅ビルで時間を潰す。バイト先のボーリング大会で獲得したスタバカードを消費してコーヒーを飲んだり服を眺めたりしているうちに雨が止む。その日の宿は快活クラブと決めていたが、8時間1660円で過ごせるナイト8時間パックにはまだ早い時間だったのでそれまで町をぶらついた。

 チェーンの居酒屋で軽く呑んで店を出ると、bmxに跨った男に話かけられる。その男はコロナウイルスについての持論を延々と俺に語ったが、酔いの回っていたおれは適当に相槌を打ったりして全く内容を聞いていなかった。

 ようやく男から解放されたおれはでたらめに歩き回るうちに風俗店街に入り混んでしまう。まだその類の店に入ったことは無かったが、旅行中の高揚感とアルコールのせいでつい入りそうになった。急いでその通りを抜ける。

 ゲームセンターで麻雀格闘俱楽部をやり、中華料理屋で腹を満たすとちょうどいい時間になったので快活に入った。

 シャワーを浴びるとすぐに寝ようとしたが、狭苦しいやら冷房が効きすぎているやらであまり良い眠りとは行かなかった。

 2日目

 6時ごろに目が覚める。8時間パックが終わるまでには1時間の猶予があったので身支度を終えた後はタダの朝食バイキングをいただきつつネットサーフィンをする優雅な時間を過ごした。

 7時前に快活を出て、静岡駅のバスターミナルへ向かう。実は前日バスのチケットを家に忘れてしまっていたのだけど、窓口で相談してチケット予約のメール画面を見せれば乗れるようにしてもらえた。これは本当にありがたかった。

 無事に8時発、バスタ新宿行のJR高速バスに乗ると社内には俺を含めて3人しか乗客はいなかった。途中で富士山が見えることを期待していたが、曇っていて全くみえない。車内はフリーWIFIも飛んでいて充電コンセントも使えたのでスマホをいじりつつうとうとしていたらアッという間に東京へ入った。

 首都高はやや渋滞気味だったが、東京の景色を楽しむ時間が増えて俺にとってはむしろ楽しかった。

 バスタ新宿に着いたのは13時ごろ。予約した会津若松行きのバスは3時間後に出るのでそれまでは新宿周辺を観光する。

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 まずはJR新宿駅と繋がっているルミネを見に行く。なかは女性向けの店ばかりだったので特に面白いものは無かった。

 次は新宿ゴールデン街に向かい、昼食をとる店を探す。できるだけ手ごろで旨そうな店は無いかと探していると雑居ビルの二階にカレー屋があるのを見つけそこに決めた。中は結構混んでいたが、注文した野菜カレーが出てくるのは早かった。

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野菜カレー ¥800

 味は多分旨かったと思う。野菜のボリュームもかなりあってこれが800円でいいのかというのが正直な感想。店の名前は忘れた。

 カレーを食べた後はヨドバシカメラに向かい、次に使うスマホを探す。しかし東京のスマホ売店員はやたらと話しかけてくるのですぐに退散した。結局スマホは買えず終いで駅に戻る。

 まだ時間は余っていたので代々木の方まで散歩をしたりしてバスが来るまでの時間を潰した。

 16時半バスタ新宿会津若松行きのバスに乗り込むと、やはり中はがらがらだった。

 福島観光については次の記事で書く。